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布や綿を使い立体的に盛り上げる押絵細工、手描きの面相(顔)の繊細さが魅力的な福岡県知事指定特産民工芸品「博多おきあげ」をご紹介します。
青井海優 )博多おきあげをご存知でしょうか。
羽子板や壁掛けなどに下絵を描き、布や綿を使い立体的に盛り上げる「押絵細工」。
この「押絵細工」のことを福岡では「おきあげ」と呼ぶそうです。
今回は、福岡県知事指定特産民工芸品、博多おきあげをご紹介します。
博多には女の子の誕生を祝しておきあげを贈る習慣がありました。
博多おきあげの魅力は手描きの面相の繊細さと豊かさにあります。
もともと、江戸時代に宮中の女官らによって作られており、明治、大正時代には、博多の女性の教養の一つでした。
青井 ) 清水さんです。 よろしくお願いします。
清水清子さん) よろしくお願いします。
青井 )博多おきあげは、色あざやかでとても可愛いですね。 おきあげの魅力はどういったところにあるのでしょうか?
清水さん) おきあげといわれる押絵の魅力は、面相。
顔は手描きです。 お顔が命なんです。
青井 )おきあげはどんな時に使ったり飾ったりするんですか?
清水さん ) 1月…女の子が産まれるとお祝いに羽子板を送ります。羽をついて厄を跳ね飛ばすという縁起物です。
3月はお雛様。これは歌舞伎を題材にしたお雛様が多いです。
青井 )博多おきあげには、ひとつひとう意味があるんですね。
制作するにあたって、思いやこだわりはありますか?
清水さん) 着物、帯、重ねといい裾や袖口の配色、襟にもこだわっています。
そして、色やガラをうまく組み合わせないと全体が映えません。
そこに私はすごくこだわっています。
組み合わせが大事ですね。
青井 )ガラだったり、色だったり…楽しいですか?
清水 )楽しいです。
今、教室をやっているので体験してみますか?
青井 )ぜひ、よろしくお願いします。
それでは早速教えてください。
清水さん)まず、この分解図を厚紙に写してください。
青井 )なぞるだけですよね。
清水さん )これを切ってください。
線の通りに切ってください。
滑らかに切るのがコツです。
頭が凸凹になってしまいます。
青井 )これ頭なんですね。
清水さん ) 曲線が大事です。
曲線が難しいですね。
青井 )とても難しいです。
みなさん、器用にやられるんですね。
清水さん )上手に切ってますよ。
これが部分のパーツです。
ここにボンドを付けて綿をつけます。
布を型紙よりも7㎜ぐらい大きめにに切ります。
できたら、ここにボンドを付けて、こうやって作っていきます。
これがこうなって、顔が付きました。
頭が付きます。体も付けます。
型に付けた赤い布をこうやって付けます。
このような手法で、博多おきあげは出来ていきます。
出来上がったらパーツを又組みますね。
それをここに張り付けて完成です。
青井 )3代目博多おきあげ職人の清水さんです。
よろしくお願いします。
清水裕美子さん )よろしくお願いします。
青井 )清水さんにとって博多おきあげとは、どのようなものですか?
清水裕美子さん )祖母から母へ、母から私へ継承された伝統を守りながら、今の時代に合った作品を作り博多おきあげの魅力を伝えていきたいと思います。
青井 )博多おきあげを継承したことで、苦労されたことはありますか?
清水裕美子さん )苦労というか、みなさんが喜んでくれるのがとてもうれしいです。
作品を作るにあたり、下調べからしなくてはいけない部分、そして衣装の合わせ方、表情の描き方、このあたりが苦労しています。
青井 )沢山ありますね!
清水裕美子さん )あります。
青井 )お婆さまからお母さま、お母さまから清水さんへのと継承された技が、ずっと続くといいですね。